事業再生アドバイザー認定試験は独学で合格できる?

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事業承継アドバイザー認定試験
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事業承継アドバイザー認定試験の合格を考えているものの、勉強法がわからないお悩みの方は多いと思います。情報が少ない試験なので不安になる方もいると思います。
このページでは私が実際に勉強した方法や通信講座を受講しないで合格する方法を考えてみたいと思います。

情報の少ない事業承継アドバイザー認定試験なのでこれからどうしても独学で勉強を始めようと思っている方の参考になれば幸いです。

独学で資格を取得する勉強法の基本

独学で資格取得を目指す場合の勉強法を実践するにあたり、まずは勉強の基本を解説していきます。

計画を立てる

試験勉強でよく言われものの一つとして計画を立てること、スケジュール管理が重要だとよく言われると思います。しかし、この試験の場合はほとんど情報が無いためスケジュールを立てるのは困難です。ここからは実際この試験に合格した私の経験と多少の実務経験を通してですが解説していきます。

私は通信講座を利用して勉強した場合3-4ヵ月で試験に挑むという流れになります。私の感触として3ヵ月では足りないと感じます。4-5ヵ月、保守的に見積もって6ヵ月程度あれば勉強時間は足りるかと思います。

独学は学校の時間割のような勉強スケジュールは無いのですべて自分で計画し決めていく必要があります。そして継続して勉強続ける強い意志が必要です。

破綻しない勉強計画として3つコツがあります。

小さな目標から始める

試験勉強のコツの1つめは、なるべく小さな目標から始めることです。始めはテキストを〇ページ読むとかでも十分だと思います。事業承継という特殊な試験内容なので実務経験が無い方や初心者がほとんどだと思います。しかし、テキストを十分に理解していないとろくに得点できませんから継続してこなしていく必要があります。

反対に実務経験があるからといって「経験だけ」で合格できるほど甘くもないので最低限テキストだけは購入した方が良いと思います。テキストは銀行研修者のホームページから購入できます。

テキストの読み込みが一巡してからは苦手項目の克服を図りましょう。

テキストは始めから読んでOK

 

ある資格試験のブログやサイトでは始めに過去問題集から説くみたいなことを力説している方々がいらっしゃいますが、事業承継アドバイザー認定試験のテキストの場合は始めからテキストを読んだ方が良いです。テキストの作りとして、事業承継の基礎を解説しており、その後に各項目を深堀りして解説していくという作り方をしています。なので逆の言い方をすると天邪鬼な自分ルールで勉強していくと遠回りになると思います。

ノートを使った資格試験の勉強法

私はノートを利用して勉強しました。テキストの重要部分(具体的にはM&Aの種類とそれぞれのメリットやデメリット、株式の時価の計算根拠は書いています。勉強する時は家で行っていたのでノートに書き写すときは口に出しながら書いていました。

中にはある程度までテキストを読み進めてから少し前の項目に立ち戻ってノートに書き写すという方法も有効だと思います。復習するような感覚でノートにまとめることになるので種類株式の特徴など割と暗記によるところが多い項目では効果的だと思います。

ノートを利用するのは書いて覚えるという理由もありますが、テキストを読みインプットしているだけでは難しいのでアウトプットすることで整理していくということに役立つからです。そのノートを見返すのは自分だけです。綺麗なノートを作ることにこだわらないようにという点だけ付け加えておきます。

通信講座のレポート、試験合格者の項目別のポイント

通信講座を受講したことで提出が義務付けられているレポートと本試験の問題を解いて実際に合格した私からできるアドバイスとしてここだけは押さえるべきではないかという点を挙げていきます。

①親族内承継

まずは親族内承継の考えかたです。経営者の実子やその他の親族を後継者に指名して事業を承継するケースの問題点を整理して覚えましょう。ここでいうその他の親族とは経営者が無くなった後に財産を相続できる人達を指しています。遺言によって後継者を定めても相続人は最低でも遺留分を受け取る権利があります。これによってせっかく承継させるはずの経営権が別人に代わってしまうということもありえます。後継者がしっかり引き継いだ事業に努めることができ、その他の親族が納得できる遺産相続になるようにあらかじめできることは何だろう?という視点で整理しておくと良いと思います。

②種類株式の特徴

種類株式は一般的な株式ではなく、「配当が優先的に受け取れる」や「議決権を持っている」などのいろいろな条項がついた株式のことです。最低でも後継者には議決権の付いた株式を承継する必要があります。

③非上場株式の評価

非上場株式を価値を算定するにあたりいくつかの算定方法があります。どういった条件の場合にどの算定方法になるのか?ということはしっかり理解しておきましょう。なぜならここの計算問題は必ず出題されるといっても良いからです。

④M&Aの種類

M&Aの種類と特徴も覚えておきましょう。事業の承継として合併や事業譲渡を行うケースという形での出題もありますが、後継者に株式を渡すケースという形での出題もあります。例えば、事業承継をしたい会社の株式が複数の株主に分散してしまっている場合、会社分割や株式交換で事業承継をしたい会社の親会社を作りその親会社の株式を後継者に渡すパターンがあります。合併や会社分割では従業者の雇用を引き継ぐことになりますが、事業譲渡では雇用を引き継ぐ必要がありません。人員整理をしたい場合には効果的ですが、事業のコアとなる社員を失うことにもなります。

計算が苦手なら別売り問題集の購入がおすすめ

通信講座を利用したくないという独学志望の方に解説してきましたが、暗記が苦手だという方ならテキスト+ノートを利用した勉強で合格レベルに仕上げていくことは可能だと思います。ただ、計算が苦手という方は別売りの問題集の購入をおすすめします。計算のテキストでは公式の理解程度ですし、通信講座のレポートだけでは出題パターンが少ないからです。計算問題は数多く説くことが効果的です。問題集には計算問題も豊富なので慣れることができます。

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